論理的な文章とは
論理的な文章とは、難しい言葉や長い文で書いた文章のことではありません。読む人が書き手の考えをたどる途中で迷子にならず、読み終えたあとに何を主張していて、なぜそう考えるのかをひと言で言える文章のことです。報告書、志望動機、提案書、メールと種類は違っても、この基本は同じです。論理は生まれつきの才能というより順序と構造の問題なので、いくつかの原則を守るだけで文章はずっと明快になります。
言いたいことを先に一文で決め、根拠と例で支え、構成と段落を整える。論理的な文章を書くための基本を段階ごとにまとめました。
論理的な文章とは、難しい言葉や長い文で書いた文章のことではありません。読む人が書き手の考えをたどる途中で迷子にならず、読み終えたあとに何を主張していて、なぜそう考えるのかをひと言で言える文章のことです。報告書、志望動機、提案書、メールと種類は違っても、この基本は同じです。論理は生まれつきの才能というより順序と構造の問題なので、いくつかの原則を守るだけで文章はずっと明快になります。
書く前に、言いたいことを一文で書いてみます。この一文が書けないなら、まだ考えがまとまっていないということで、そのまま書き始めると文章があちこちに散らばります。一文は具体的なほどよいです。「運動は大切だ」より「一日三十分の散歩は会社員の午後の集中を助ける」のように範囲と対象がはっきりしていれば、次に何を根拠として挙げればよいかが見えてきます。誰が読むのかも一緒に決めておきます。読み手がすでに知っていることと知らないことによって、説明の深さが変わるからです。
主張は根拠に支えられて初めて説得力を持ちます。根拠は読み手が確かめられる、あるいは受け入れられるものであり、主張と直接つながっている必要があります。根拠だけでは漠然としているなら、具体的な例を添えて読み手が場面を思い浮かべられるようにします。根拠を選ぶときは次の点を確認しましょう。
本文を書く前に、まず構成を組み立てます。構成は文章の骨組みなので、完成した文でなく短いメモで十分です。構成を見ながら順番を入れ替えてみて、抜けている段階や重なる内容がないか確かめてから書き始めると、書き直しの時間が大きく減ります。いちばん基本的な型は次のとおりです。
一つの段落には一つの考えだけを入れます。段落の最初の文に要点を書き、続く文で説明したり例を挙げたりする書き方が読みやすいです。こう書けば、読み手は各段落の最初の文を拾い読みするだけで全体の流れをつかめます。段落と段落の間では「だから」「一方で」「たとえば」といったつなぎの言葉が関係を示しますが、つなぎの言葉が自然に浮かばないなら、二つの段落の関係が実際にあいまいだというしるしかもしれません。文は短く区切り、主語と述語が離れすぎないように書きます。
同じ内容でも、誰が読み、何を求めているかによって書き方は変わります。忙しい上司への報告なら、結論と依頼を冒頭に置き、根拠は後ろに短く添えます。説得が目的の文章なら、読み手が抱きそうな疑問に先に触れておくのが効果的です。説明が目的の文章は、易しいものから難しいものへ、なじみのあるものから見慣れないものへと順番を組みます。専門用語は、読み手が知らないかもしれないなら初めて出てきたときに短く言い換えます。どんな場合でも、読み終えた読み手が次に何をすればよいかわかるようにしておくことです。
文章が論理的に見えない理由は、たいていいくつかに絞られます。書き終えたら、次に当てはまる所がないか確かめてみてください。
初稿は考えを取り出す段階で、文章は書き直すことでよくなります。書き終えて少し時間を置いてから読むと、書いているときには見えなかったすき間が見えてきます。できればほかの人に読んでもらい、何を主張していたかを言ってもらいましょう。自分の意図と違って伝わっていたら、そこが直すべき所です。
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